知らない人同士が物の貸し借りをしている光景
パリ政治学院の図書館で勉強していた時のこと。
学生の間で、「充電器わすれちゃったんだけど貸してもらえませんか」というやり取りをしているのを今日だけでも3件目撃しました。そして自分も借りられました(笑)
日本だと、すくなくとも自分のいる大学の図書館では、知らない人同士が「ものを借りる」っていう関与をするのを見かけないなーと思うのですが。そんなことないですか?
図書館に限らずフランスの人たちは、街中でも気軽に話しかけて、去り際には自然な笑顔を見せて行きます。
タバコの火を貸し借りしたりとか(タバコ嫌いなので反対ですが笑)、
駅の出口ドアで次の人のために押さえて待っていたりとか、
そういうほんのちょっとした程度の関わりですが、その瞬間の「つながり」が
うっすら社会の「つながり」の基盤になっているんじゃないかと考えました。
「わたしと他の人とがつながっていると思う」という感覚です。
もちろん誰も意識なんてしていないのですが。
そういう、「共に生きている」という感覚が潜在的にあってこそ、他人に何かあった時に他人事と思わずに関わっていけるんじゃないかと思います。
知らない人同士でも気軽に接するその距離感、
日本でも気軽にあいさつしたり手を差し伸べたりして、つながりをつくる一人になれたらいいなと思います。
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