パリの街で気になること:親切な人々と物乞いの人々


街中を歩くと、フランス人の親切さに気づきます。


   親切エピソード1

例えば、道端できょろきょろしていると自ら「何探してるの?」と話しかけてきてくれます。

パリに着いて1週間の間でも3,4回ありました。

ありがとうMerci、と言った時の彼らの笑顔は、本当に心の清い人の微笑みだと感じられます。


   親切エピソード2

またメトロの出口は、駅によっては結構重たい手動ドアなのですが

そのドアを次の人のために押さえておいてあげる習慣があるようです。

先日は私よりずっと先に出口に行った男性が、私が出口ドアに着くまで10秒くらいずっとドアを押さえて待っていてくれたことがありました。


このように、パリの人たちから、東京より温かい親切さを感じます。


   貧困エピソード

しかし他方で、

道端の物乞いの人たちが多いことも分かります。

コップを持って、道ゆく人々に「Bonjour Monsieur, Bonjour Madame,」そこの男性、そこのご婦人、と声をかけています。

彼らは駅の通路や橋のわき、スーパーの前など、どこにでも座っていて、正直…臭います。

路上生活の人たちはどこにでもいます。

「いかにもホームレス」でなくても、橋の上や電車内で楽器を弾いてお金を集める人たちもいます(私は彼らのBGMが好きですが払うべきかよく分かりません)。





親切な人が多いようで、取り残されている人も多いような?



どうなっているのでしょう。


東京と比較すれば、東京ではパリよりも

無関心な人がより多く、でも困窮している人は少ない

という不思議な結果になるのではないでしょうか。


(あるいは困窮者は全く不可視の存在?それはまた別の重い問題)

パリでは東京よりも

親切な人が多くても、助け合いの精神は社会規模では実現していないのでしょうか。



いや、しかし、社会規模では、

それこそフランスの方が日本より福祉が進んでいるイメージがあります。(無勉強で、イメージでしかないです)


実際に体感することとして、

インテリアがバカ高くて食料品、特にパンや野菜などの必需品はとても安いので、

おそらく(調べたわけじゃありません)

贅沢品には高い税をかけ、富者から税を取り、

必需品には補助金をかけ、弱者の雇用を促進するような

再分配の仕組み作りを推進してきた国なのだろうと思います。


親切な人たちが多いし、

政府でも再分配に力を入れてきていそう、

それならばあの路上生活者たちは

いったいどういう訳でそのような生活を強いられているのか?


ちょっと、推測ではこれ以上書けませんね。

課題として置いておきます。




追記、実際に物乞いの人に通りすがりの人がコインを差し出しているところを初めて目撃しました。20セントのコインだけでも日本円で200円ちょっとになるし、そうやってコインを集めることで十分に生活できるから彼らはそうするのだろうか、とも思いました。また真面目なカトリックやイスラムの信仰者が、死後の世界を保証する義となることを確信して、物乞いの人を助けていて、それで弱者の生活の救いが成り立っているのだろうか、とも考えました。

学校が始まったらこういう話がわかる人と友達になって色々と学びたい〜

助け合いの社会を実現させる「道徳」について学びたいです。

Monamieの留学ノート

2017年8月よりパリ政治学院で交換留学生として学んでいます。 学校での学びだけでなく、生活の中で感じ、考えたことを書き残していきます。

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