難民の人たちと会って楽しかった

先週、放課後にラ・シャペル地区で難民支援の活動に参加しました。


ラ・シャペルというのはパリ北部にある12区の一部で、パリにたどり着いた難民が多く滞在しているところです。

パリ政治学院の難民支援サークルに入っている留学生友達が、「今日このあとラ・シャペルに行くんだ」と言うのを聞いて、良い機会だと思って付いて行かせてもらいました。


前々から雰囲気を見学したいと思いつつも、とても治安が悪いと聞いてなかなか行けなかったこのエリア。それも難民の人たちに話しかけてお手伝いをするとのこと。実際に行く前は、怖い目にあわないか、難民の方に厳しいことを言われたりするんじゃないか、など、色々と恐れていました。


ですが、2時間余りを過ごしてみての感想は…

「楽しかった!」

難民の人たちはとても親しみやすく、話しやすくて、単純に楽しかったです。


イメージでは、話そうとしたら無視されたり断られたり、聞いちゃいけないタブーな質問とかあるのかなだとか、色々びくびくしていましたが、一緒に来た友達は気楽に「どうやってパリまで来たの」「母国は危ない状況なの」「母国に帰りたい?」とか聞いていて、横で私は少し驚いていました。


その日は3月後半にしてはかなり寒い日で、ある人に「今夜寝れる場所はないのか」と聞かれたとき胸が痛かったです。見回せば、こんなにたくさん部屋はあるのに!どうしたら夜間だけ使ったりできるんだろう、ととてももどかしく思いました。

(後日アメリカのある教会がホームレスのために一部寝床を提供していると知りました*。できるんじゃん…って、可能性を感じますね。)


いろんな衝撃を受ける時間でした。

「知らなかった、アフガニスタンやスーダンから、徒歩で国を渡り歩いてきて、パリで今夜寝る場所がない人たちがここに集まっていた。」

「この人たちはフレンドリーで、明るく、私のような(恵まれた境遇の…)学生にも嫌味ひとつなく接してくれた。」

「そして、パリのひとたちが、難民申請ガイドを配ったり、食事やシャワーやフランス語レッスンを提供したり、テントを提供したりしていた。」

知らなかった。

「日本でもっと難民を受け入れる」というのがどういうことなのかを考えるヒントとなりました。




*参考

https://www.sunnyskyz.com/good-news/2688/This-Church-Lets-The-Homeless-Sleep-Inside-They-Also-Offer-Blankets-And-Massages#.Wq1qgt6DCeA.twitter

Monamieの留学ノート

2017年8月よりパリ政治学院で交換留学生として学んでいます。 学校での学びだけでなく、生活の中で感じ、考えたことを書き残していきます。

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